#3 冬が近づいてきた

布団からスッと出られない。そんな時期へ日に日に突入していきます。わたしはものすごく寒がりです。ものすごく暑がりでもあるので、自身を哺乳類ではなく変温動物だと捉えて自愛している最近ですが、冬にも好きなところを2点見つけました。1つ目は、朝一に吸い込む、冷たい空気が気持ちいい点です。家のドアを開けて、冷たいっと顔が梅干しみたいにくしゃくしゃになると同時に、肺へ入る冷気が、背筋から頭の先までをキーンと冷やしてくれるようです。強制的にシャキッとする一瞬が、楽しみになってきました。二つ目は、綺麗に積もった真っ白な雪景色は、まるで海のように見える点です。わたしは海が好きなのです。空から降り積もる白い水面は、真っ青な海と同じく、どこまでも端が見えず雄大で、雪の女王が見たことのない海を想像で作ったみたい。陽が射すと、反射してキラキラと輝き、美しいのです。その景色を見てから寒いよりも「綺麗だ」が打ち勝ち、雪の降る冬を海が青く輝く夏のように身近に感じるようになりました。今年、東京に雪は降るのでしょうか。綺麗に積もるなら、景色を楽しみに、毎朝布団からエイヤッと飛び出ることができそうです。